この前、初めて独り（「一人」って書いた方が健康的かな？）で焼肉を食べに 行った。

　

　以前は一人で食べに行くことなどなかったのだが、「飲み食い処」のレポート で一人で食べに行くことが必要になった。なのでそこそこ一人外食も慣れたの だが、一人外食の難関として（すぐ思いつく限りでは）「甘味処」「居酒屋」 「焼肉屋」が挙げられるだろう。

　

　その牙城の一つ、「焼肉屋」を崩す！

　

　個人的にはいくつかの条件が必要になる。

　店にもよるが、できれば金曜を除く平日。それは、多少人目が気になるのと、 混んでいるときにテーブル単価が安い（テーブルに一人しかいないのだから、 テーブルでの売り上げ金額が小さいということ）のは店に少しだけ申し訳ない から。

　そして平日なのでスーツ。絵としては、仕事で疲れたサラリーマンが一日の 終わりに焼肉を食べ、明日へのエネルギーを充填、また次の日も仕事。という 感じになるだろうか。

　

　誰かが見ているという前提で、何かを演じているように聞こえるかもしれないが 気にしないで欲しい。

　

　実際にやってみると多くの副産物があることに気付く。

　

　時系列でいくとまずオーダー。

　自分一人しかいないので、遠慮は無用。不要なオーダーもオーバークオリティな オーダーもそこにはない。財布以外は何も気にせず好きなものを好きなだけ頼める。

　そして、一人なのでオーダーという面のみならず、コストという面においても 完全に制御できる。計算さえ間違わなければ、値段を先に設定してオーダーする ということも容易に可能。

　

　独り待つこと数分。

　

　お目当てのブツがやってくる。

　肉という名の天使が網の上に舞い降りる。（天使の肉ではない）

　会話する相手もいないので、必然的に「肉」と「焼き」への集中力が高まる。

　

　実際使うのは網の手前半分だろう。向こう半分は面積的にも必要ないし、 何より手が熱い。

　一人なので焦って生焼けを食べる必要もないし、焦がすこともない。

　

　

　

　

焦げた肉なんてまっぴらだ

　

　

特上カルビであろうと

　

　

食いたくねー

　

　

　

　好きなものを好きな順で好きな加減に焼ける。それは取りも直さず自立心を 育む（はぐくむ）ことにもなる。そこには創造性が必要になるからだ。 教科書など捨ててしまえ。

　

　必須ではないが、網の上を芸術作品とすることも可能である。

　己の無意識をイメージした摩訶不思議な幾何学（きかがく）模様を形成するも いいだろう。

　

　例えば、ホルモンをハート型に配して焼いているのを店員に見つかった日には

「ホルモンハート（腸なのに心臓）」

というあだ名くらいつけられる覚悟は必要かもしれないが。

　

　何よりもやはり贅沢感がある。一人で網と肉を独占し、自分のペース でいただく。素晴らしいことじゃないか。

　ニヤけそうになるのを必死で抑える。

　

　

　

「SELFISH（自分・勝手）と言ったけど、取り消すわ…」

　

　

彼のプレイは自己中心的とかそういったレベルじゃない

　

　

　

　

彼はすでに網の上を支配している!!

　

　

　

　始めはマジメに？書いていたのですが、途中から逝ってしまいました。

　本気でこんなこと考えているほどイカれてはいないです（笑）

　完全に言葉遊びを楽しんでしまいました。

　

　書いていて思ったんだけど、自分って一人が好きな人間なのだろうか。

　

　スラムダンク分からない人、ごめんなさ〜い。でも必読ですよん♪