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ヒゲエステ

 春に某メンズエステに行ってきました。優待券を入手したためです (といっても普通のチラシにも同じの付いていましたね)。 もちろん、エステなんて初です。

 体験できるのは
「ヒゲ濃い人用のヒゲエステ\11,900→\3,000 15分」
「ヒゲ薄い人用のヒゲエステ\4,900→\1,000 5分」
「癒し系フェイスエステ\8,000→\3,000 45分」
(↑でどこのエステかバレちゃうかな?) のような感じで、料金と時間のコストパフォーマンスから「ヒゲ濃い」を選択。 なんとなく「風俗より時間単価高いかも」と思いました。相場は知りませんが。

 月曜に予約を入れたのですが、「土曜の朝以降は、ヒゲ剃らないで下さい」 と言われました。

 自分のヒゲが一般的には濃いかどうか分からないので 「濃くなかった場合は、その場でフェイスエステに切り替えれますか?」 と聞いたところ、他の会員の予約状況次第とのことでした。

 その時点ですでに、 「体験したら、入会勧められて、断れずに入会しちゃうんだろうなぁ」など と考えていました。

 そして、「きっと他の客も店員もイケメン揃いで、少し嫌な気分になるんだ ろうなぁ」と予想してました。

 当日、ちょっと遅刻しそうになり「遅れたら怒られたりするのかな?高校 卒業してから怒られたのって自動車学校と大学の教授くらいだな」などと 色々考えましたが、ギリギリで間に合い、遅れても怒られそうにはない感じ でした。あまり広くはありませんが、ワンフロア全てが某エステでした。

 電話での応対は女性だったのですが、受け付けてくれたのは男性。しかも ちょっとゲイっぽい見た目としゃべり方。よく見ると 左耳ピアス。 「なんて、あからさまなんだろう。ほぼカミングアウトだな」と思いました。

 余談ですが、ゲイというのはゲイとの出会いを求めているらしく、お互いに それと分かる「目印」のようなものがあるようです。今は分かりませんが、 以前は「片耳ピアス」がその一つであり、その他には彼らが集まる場所とし て「ハッテン場」なるものがあるようです。特定の銭湯であったり、公園で あったりするようです。たまに何も知らない一般人が紛れ込むようです。 また、彼らも職場でバレるとイジメられたりして大変だそうです。ゲイ オンリーの人と両刀の人がいるようです。たまに片耳ピアスの高校生が いますけど、アレって何を意味しているのでしょうねぇ。

 でも、ゲイにとってメンズエステなんて天職というか、ほとんど反則ですよ ね。普通の男が女性のエステで働いているようなものだと思いませんか?

 で、着いて早々自分のヒゲが 濃いのかどうか自信がなかった ので聞いてみると 「いや、充分濃いですよ」 と言われ、ちょっとショックでした。自分では ヒゲ濃い系の顔だと思っていないので。そして問診表に記入。年齢を言うと 「若く見えますねぇ〜」と言われました。最近、結構言われますね。男として 喜ぶべきなのかは分かりませんが、多少嬉しいですね。学生時代には色々な 人に「苦労してないから若々しいんだよぉ〜、社会人になったら一気に老け るよ」と言われていましたが、まだ大丈夫なようです。というかまだ苦労し てないのかな。

 ヒゲ濃いコース合格ということで、受付カウンターのすぐ横のテレビモニター のある場所に通されました。エステ体験するまえに肌質やヒゲ質のチェック です。アデランスとかで一時期CMやってた頭皮チェックのようなものです。 小型カメラを肌にくっつけて、テレビに映すやつです。

 実際にやってみると、なかなか気持ちの悪いものでしたね。そして色々と説明 されました。「肌が乾燥気味」だとか「太いヒゲが多い」だとか「角質が〜」 だとか。

 それから、実際にどのような処置を行なうかの話へ。僕のヒゲにはある特徴 があり、特にコンプレックスとまでは思っていなかったのですが、 「それを直しましょう」ということを言われました。まるでデザイナーでし たね。個人的にはヒゲの形を整えたりするものではなく、全体的に薄くする 処置を行なうものと認識していたのですが、個人に合わせて色々と提案して くれるようです。

 そしてヒゲの抜き方の説明。 「シャーペンの芯のようなものをヒゲに沿って 毛根のところまで刺します。そして、先端に電気と熱を送り込んで抜きます。 刺激を与える時間は大体0.3〜0.5秒くらいですね」

 僕は「はぁ? この方は一体何を言っているんだろう? なまら痛そうじゃん!」と 思い、それが顔にも出ていたと思います。「痛いんですか?」と聞いたとこ ろ、「最初は痛いかもしれませんが、皆さんすぐ慣れるようですよ」との こと。

 処置室に通される途中、キョロキョロして見ましたが、他に一人の男性店員が いただけで、女性店員も他の客も見当たりませんでした。それぞれの処置室 (という表現が適切かどうかは分かりませんが)と通路はカーテンで仕切 られていて、中には歯医者にあるような横に倒すことができる椅子と荷物を 置く棚のみです。

 まずは、横になりアイマスクをされます。たまに弱気な僕はこの時点で ゲイの方に唇奪われても、舌入れられなければ泣き寝入りしよう と決心しました。処置前のアゴの写真 を三方向から撮影。そしていよいよ脱毛へ。所要時間というか制限時間は 15分です。

 試しに1本。一瞬軽い痛みがしました。毛根までシャーペンの芯のような ものを刺したんでしょうね。その後「ピッ プシュ〜」という音と共に 激しい痛みが。ギブアップ寸前です。ちなみに「ピッ」というのは電子音 で、「プシュ〜」というのは何か蒸気のようなものが排出される感じの音 です。アイマスクをしているので、装置の外観も分かりません。

 「慣れたら痛くなくなる」という言葉を信じ、苦痛に耐えながら数本。 一向に慣れません。コンマ数秒というのがいかに長いか体に刻みつけられ ました。大体のイメージでは 「イデデッ」というのが0.3〜0.5秒だと思われます。

 結果的に百数十本は抜かれたと思うのですが、その間結局慣れることは ありませんでした。かなり逃げ出したかったです。15分というのもいかに 長いか知りました。個人的に歯医者は大丈夫なのですが、今回のは耐え 難いタイプの痛みでした。

 その後、熱さまシートのようなもので、脱毛されたところを10分間冷や して、処置後の写真撮影。抜いたところが腫れてて痛い。月曜に行って 水曜の時点でも少し腫れ気味。痛みはほとんどありませんが。

 エステ終了後に写真を比較してもらいましたが、どうも自分で鏡を見ない と実感がわかない。色々と事後説明を聞いていると「乾燥肌の人は電気が 拡散して、普通の人よりも痛いかもしれませんね」とのこと。知っていた らギブアップしていたと思うので、知らなくてよかったかな。 「某エステ初!脱毛で逃げ出した男♪」 と思われたくないというのもありましたし。やっぱり、 どう考えても痛すぎたんですよねぇ。他の人が簡単に耐えられたとは 思えませんでしたし。多分普通の(肌乾燥してない)人は大丈夫なはずです、 多分。

 そしていよいよ商談(?)開始。ヒゲにも髪の毛と同じように(?)毛 周期(もうしゅうき?)というものがあり、今回のようなエステを毎月 1回、10ヶ月間続けるといい感じになるのだそうです。会員価格で \9,000×10ヶ月で9万円也!

 とりあえず、腫れひいてから、自分でヒゲ剃ってみないと分からないので、 今は入会決めるつもりはないことを告げると、あっさり納得してくれま した。というかあまり入会を勧めるというスタンスではなさそうです。

 ちなみに年会費は2万円程度。一気に5年とか入会するとかなり安くなるような 感じだったと思います。

 ただ、コース自体にも会員料金とビジター料金が設定されており、入会 しなくても通えそうな感じです。二つの料金にあまり差がないので年10回 程度は通わないと意味がなさそうです。

 ヒゲの出来には結構満足だったのですが、その場でヒゲを剃ってくれない というのが難点でしょうか。普通剃ってくれてもいいですよねぇ?あ、でも ヒゲ剃るのってなんか資格とか必要なんでしたっけ?

 美しさを手に入れるのって、手間とお金がかかるんですねぇ。

 ん?美しさは手に入ったのか?

<2004/08/04>

 再び行ってきました。\11,900のヒゲ脱毛15分コースが\1,900になるという 優待券を入手したので。

 前回の印象では「痛くて、2度と行けない!」という感じでしたが、人という ものは喉元過ぎると忘れてしまうものなんですね。

 

 行ってみると、女性スタッフも1名(以上)いて、客もスタッフも増えていた 模様。今回担当してくれた人はピアスの人じゃなくて一安心(^_^;)

 2回目ということを伝えていたので、前回のような説明は省略。早速、処置室 に案内される。

 通路で他の客の脱毛時の「ピッ」という音が聞こえ始め、忌まわしい記憶が よみがえる。

 

 領域として一気に行えるという噂の女性?のレーザー脱毛とは違い?、 1本1本丁寧に抜いていくので、いちいち痛い。

 レーザー脱毛っていうのも、「音と煙が出そうで怖い…」と考えてしまうのは 自分が古い人間だからなのだろうか。

 

 仕切られてはいるが、自分の隣ではあいのりの 「おしゃれ居酒屋ハッシー」 のような男性がなにやらヒゲ以外の処置を受けているっぽい。

 

 処理開始。

 消毒をされた段階で心拍数が上がる。

 「なぜ、俺は再びこの地に…」

 

 前回の痛みを踏まえた上で

「途中で逃げ出した人って、いないんですか?」

と聞いたところ、

「途中で、って人はいないですね。初めの2〜3本で諦める 人はいますけど」

 ・・・

 それも途中って言うんじゃないの?

 というか、「途中かどうか」が聞きたかったわけではなく、「諦めた人がいるかどうか」 を聞きたがっていることくらい察して欲しい。

 

 始まってみると、痛いことは痛いのだが、前回のように耐えがたいもの ではない。肌の調子とかも関係しているのだろう。全体的にはそうでも なかったのだが、やはり痛いときは痛い。部分によっても痛さは違うし、 毛の1本1本でも痛さが違うというのが今回は感じられた。前回はただ ひたすらにほぼ全部痛かった…

 ペースとしては大体3〜4秒で1本を抜く。たまに10秒くらいまたされると 「痛みを待たされる恐怖」 というものを実感する。

 終えた瞬間に大きく息を吐き、隣に聞こえるような声で

 「はぁ〜、メチャクチャ痛かったですよ」

 と、とりあえず無駄にハッシーを牽制しておいた。

 

 前回と違い、今回は自分で抜いて欲しい部分というものを意識しており、 それを伝えていたので、前回よりは満足度が高かった。

 

 前回はあまり勧められなかったので、すっかり忘れていたのだが終了後の 勧誘。

 自分の理想に近づくためにはあと147分の脱毛が必要らしく、それを実現する には13万円程度必要らしい。

 年会費は確か\15,000で、会員の時間単価が1分\600、ビジターだと1分\700。 それをもとに147分やった場合の料金の違いを算出してもらうが、あまり差がなく スタッフも苦笑い気味(^_^;)

 

 一生の間に床屋に払う金額を引き合いに出され、13万円の安さをアピール されたが、そんな金額、一気に払えませんよ、ヒゲに。支払い方法も色々 用意してあるので、一気に払う必要はないのですが。

 

 でも確かに自分の場合、やる価値はあると思うし、やるなら早い方がいいに 決まっているのも分かる。

 「とりあえず、入会は考えさせて下さい」と言って、その場を後にする。

 ・・・

 「優待券を入手したら、また行こっ♪」

 

 前回は数日間腫れていたので、今回はその日の内に冷やしておいた。

 冷やしたところはすぐに腫れがひいたのだが、冷やし忘れたところは一週間 経っても微妙に腫れていた。

 

 そして今回は、抜いたところの一部がかさぶたができてしまった。これは 残業続きの日々で、抵抗力が落ちていたのが原因だと思っている。

 

 余談だが、脱毛エステの話をしたところ、数人から 「ケツ毛の脱毛」 についての噂を聞いた。

 そういうところに行って、ケツ毛を永久脱毛してもらうらしいのだ。

 一体どういう体勢でやるのだろう? ○んぐりがえし?

 ケツ毛か・・・

 パイ毛はやってくれるのかな?オプション料金かかるのかな?今度行ったら 聞いてみよう。

 でも、乳輪であの痛みは耐えられそうにないな。

<2005/12/19>