それでは先日、と言っても結構前に行なった愛車のエンジンオイル交換の体験談を。
前の車に乗っているときからできる限りのメンテナンスを自分でできるようになりたい と思っていまして、今回オイル交換に踏み切ったわけです。
まず、事前に用意したものは
・油圧式ガレージジャッキ（ローダウン用\7,800くらい）
・リッジトラック（通称ウマ）２脚×２（合計\6,000くらい）
・エンジンオイル
・オイルエレメント
・エレメントオープナー（エレメントを外す工具）
・オイルジョッキ（ペットボトルを加工してもよかったのですが）
・廃油受け皿
・廃油処理用の袋
事前の知識としては
・ジャッキアップポイント
・ウマをかける場所
・オイルエレメントの位置
くらいです。ただ「オイルエレメント移動キット」というものを装着して いましてオイルエレメントはかなり作業性のいい場所にあります。
まずはジャッキアップですが車の前方方向からジャッキを入れ持ち上げようと しますがバンパーが低いために入れるのがやっとでジャッキのストロークが確保 できずシュコシュコできません。なのでヘルパーを持ち出してその上に 前輪を載せ、少し高さを稼いでみました。これでもシュコシュコできないので樹脂製 （？）のリップスポイラーを壊れない程度に片手でめくりながらジャッキを シュコシュコしました。最初はストロークが5cm程度だったのですが何度も繰り返すと 車が上がってくるのでストロークも長くとれるようになり後半は楽に上がります。
そしてウマをかけてジャッキを下げます。色んな情報を見ましたが安全のため ウマをかけるのは必須のようです。作業後にウマを外すためにジャッキを使うことを 考えて、ジャッキはかけたままにしておきました。
次にオイルを下から抜くために車の下にもぐってドレンを外します。初めて愛車の 下にもぐった感想は、ウマが外れて押しつぶされやしないかという恐怖と 愛車の恥部を見てしまったような複雑な気持ちでした。ドレンは六角 なのですが先の開いたレンチ（？）ではなく丸くなったメガネで行なうようです。 力入れて開閉するのでナメないようにですね。
車の下にもぐってドレンを開けようとするのですが全く回る気配がありません。 なんぼ力入れても回りそうにないのでメガネをハンマーで叩いて回すことにしました。 それでもかなりの時間がかかりまた。キレそうになること１回目です。 多分開けるまでに20分くらいかかったと思います。もぐって作業するというのは 結構大変でした。
やっと回ったことろで廃油の受け皿を用意してオイルを受けます。 最初から上のオイルフィラーキャップを開けているとオイルが勢いよく出て しまうらしく途中から開けるのがいいようです。
オイルを抜いている最中、一陣の風が僕の頬を撫でました。その時、リキッドな 音が聞こえました。風を受けてオイルが受け皿を外しているのです。タイル （？のようなもの）で敷き詰めた庭もかけてあったジャッキも一瞬でオイルまみれ です。オイル交換に関しての色々な情報を集めたつもりの僕ですが 「こんなの聞いてないよぉ！」という状況でした。今さらどうしようもないので そのままにしておきました。キレそうになること２回目です。 店でやってもらう場合には普通は風とか関係ないしなぁと思いながら。
オイルを抜くというのは予想以上に時間がかかるもので30分くらいはかけましたが 完全には抜けなかったと思います。関係はありませんがウマで前を持ち上げていたため オイルパン後部にはオイルが残っていたかもと思います。次回は後も持ち上げるか前を 下ろすかして水平状態で抜きたいと思います。
オイルを抜いている待ち時間が勿体ないのでその間にオイルエレメントを交換します。 まずは手で回そうとしてみますが全く回りません。なのでオープナーの登場です。 オープナーには種類があり漏斗（ろうと）のような形になっているものと カマキリのハサミに少し似た形のものがあります。漏斗みたいやなつはエレメントに かぶせてラチェットで回すようです。僕が買ったのはハサミタイプで多分挟んで 回すんだと思います。
で、挟んで回そうとしたのですが一向にエレメントは回りません。かなり力んで 挟みながら回すとエレメントが傷付いていきますがそれでも回りません。どうせ 捨てるものですのでどうなってもいいと思い何度も繰り返してやっと開けることが できました。これにも20分くらいかかったと思います。キレそうになること ３回目です。
外せれば交換自体は楽なものです。次回は手で外せるようにと手で締めました。 スタンドとかでは専用工具で締めるらしいです。そうすると手では外せない んでしょうね。
オイルが抜けるのを待ち、ドレンをとりあえず閉めます。パッキン交換とか いう話がありますが僕はしませんでした。一応用意はしていましたが、なんか形が 違ったということもあり。
そして受け皿を取り出し、地面とジャッキの清掃をします。その後、車を下ろして オイルを入れます。 大体4.6リットルくらい入ると聞いていたので４リットル缶と１リットル缶を用意 していました。今までの不機嫌を拭い去るようにドクドク入れていきます。 ふと思いました。「これ、いつまで入れればいいんだ？」オイル注入を一休みして オイルレベルゲージで確認してみます。規定ぴったりか少し多いくらいです。 すぐにオイルが落ちてきているとも限らないので実際にはもう少し入って いたのでしょう。記憶を巡らしますがオイル入れ過ぎるのはいけないというのは 聞いたことがありますが、実際にどのような弊害があるのかというのは聞いた ことがありません。なのでちょっと不安に思いながらも終了することにしました。
エンジンをかけて数分待ってみましたが異常もなさそうですのでめでたく 完了かなと思いましたが気付いたのです。先ほど地面等にこぼれたオイルを 拭き取るために、ドレンはとりあえず閉めた程度でした。もう一度ジャッキアップ してウマかけしてもぐって締めるのです。キレそうになること４回目です。
結構小心者で何か不手際があったかもしれないと思うと誰かに確認して もらいたかったのですがスタンドのエンジンルーム点検で「オイル入り過ぎです」 と言われるのも恥ずかしい気がしたのでやめました。
最後に雑感を。
まず自分で行なうことのメリットですが
・オイルの状態を知れる（レベルゲージでも分かる気もしますが）
・車の構造を多少知れるかもしれない
・もしかしたら少しモテるかもしれない？
実際僕は3000km強で交換したのですが予想以上にオイルは黒かったです。 車買ったばかりで異常な走行をしていたということもあるのでしょうが。
そしてデメリット
・初期費用がかかる（ジャッキ・ウマ等）
・手間がかかる
・ストレスがたまるかもしれない
と、同じ数のメリット・デメリットを挙げましたが普通に考えるとスタンドや カーショップで交換した方がはるかに楽で安全で安心です。工賃も\500〜\1,000程度 でしょうし初期費用を考えるとその点でのメリットというのもほとんどありません。 というか廃油の処理等を考えるとカーショップでやってもらうのが正解と言える でしょう。処理の袋みたいなものだけでも同じような値段がしますし、札幌市では 燃えるゴミには出せないことになっているようです。スタンドに持って行くと 無料かわずかの金額で処理してくれるらしいです。カーショップで\1,000程度で やってもらえるならかなり安いと思います。カーショップ等では設備も整っているし 楽にできるのだろうということもありますが、それよりもオイルを買ってもらう というのが狙いなのだと思います。ただオイルの銘柄・価格の選択肢が店で決まる という程度です。そういう店では売ってない銘柄や価格でオイルを入手する のであれば少しは恩恵が感じられるかもしれませんね。実際僕は ホームショップで通常価格の半額程度でオイルを買いました。 しかし実はそこでも交換してくれるのでメリットとは言えないのですが。
しかしトータル的な感想としては人には勧められませんが「やって良かった」 と思います。愛車に対して益々愛着も沸きましたし、これからさらに色々と やっていきたいと思っていますので。
今回は締めモノ系にかなりの時間をとられましたが、自分で締めたので 次回は大丈夫でしょう。慣れもあるはずなので次回は大幅に時間を短縮できる はずです。次回はウィンターグレードの0W-40とかですね、寒さも厳しくなる でしょうし。
文章だけでは分かりづらいと思いますので、その内画像を貼り付けたいと 思っています。
２回目のオイル交換は寒くなったということもあり、 YellowHatでやっていただきました。
で、何を思ったかエレメント交換だけは自分で行ないました。 結果はオイルはこぼれるわ、またエレメントとれないわで、かなりイライラ してしまいました。エレメントの締まり具合はオイルの温度もあるようですね。 エンジン温めると少し取りやすかったのですが、前回自分で締めたとは 思えないようなしまり具合でした。
あと、オイル入れ過ぎた場合のデメリットを書いてませんでしたが、 「クランクシャフトがオイルに浸かり、パワーがロスする（燃費も悪くなります）」 と「ヘッドが汚れる」だそうです。